21-5
・手術が終わると、長老の1人が私に一緒に来るように言いました。
・廊下を歩いていくと、大きな窓の外に暗い空とたくさんの星が見えました。
・廊下に沿って進み続けると、この船にはたくさんの部屋があることが分かりました。
・そして、耳をすませば、音楽のようなチリンチリンという音が聞こえてきました。
・長老は私よりもずいぶん背が高かったので、遅れずについていくのが大変でした。
・そして彼は、「さあ早く、さあ早く。」と言い続けました。
・私がついていく間ずっと、音楽のようなチリンチリンという音が聞こえ続けました。
・別の部屋に入ると、別の長老が壁際に立っていました。
・彼の隣にははめ込んだ丸い棚のようなものがあり、その底部からはYのような形をした小さな茎のようなものがたくさん出ていました。
・彼は指でなでながら、さまざまな茎に触れているように見えました。
・空中には大きさの違う色とりどりのクリスタルが鮮やかに輝いていました。
・彼は底部の茎をなでて、浮かんでいるピラミッド型の宝石の上で右手を動かしながら、音楽を奏でていました。
・それはソフトで美しい響きでした。
・不思議な響きの他には、ビー玉のような色の付いた固体の小球があり、それらは音楽から舞い上がり長老の横を通り過ぎて、床から立ち上がった液体で一杯のたらいの中に着水していました。
・私と一緒にいた長老は、小さな球体と液体の入ったたらいのところに移動しました。
・彼は両手を洗っているようでした。
・それから彼はその物体をすくい上げて、ローブのどこかにしまいました。
・音楽と魔法のような体験は息を呑むほど美しかったです。
・長老が私の方に来て、「行かなければなりません。重要な人があなたに会いたがっているので。」と言いました。
・私たちは再び長い廊下に入りました。
・廊下の片端が下に見え、反対側が上に見えました。
・長老と私は根気よくそこで立っていましたが、私はなぜ移動しないのか不思議に思っていました。
・突然、その理由がわかりました。
・私たちの少し先に、かなり年をとった黒いローブを着た3人の男性がいて、彼らは3人のグレイのウォッチャーに付き添われて廊下に入ってきました。
・彼らは、先ほど私が偶然覗いてしまった人たちのようでした。
・不思議なのは、その老人たちの一人一人の横に、赤く輝く光の球が浮かんでいたことです。
・そういう理由で長老は立ち止まっていたのでした。
・私たちは彼らが階段の下に消えていくのを遠くからじっと見ていました。
0コメント