4. あとがき
次の朝、私はゆっくり目を覚ました。真っ暗で深く、夢のない眠りだった。夜中に何かが起こったことを、起きてすぐに思い出したが、最初しばらくの間は、何であったかが全く思い出せなかった。誰かが来たのだが、最初に思ったように、それはルームサービスではなかった。私に話しかけたのは偉い人であったが、そのことを思い出した瞬間、この上ない高揚感を感じた。
驚くべきことが起こったのだ。
ベッドから起き上がると、走り書きした黄色のメモ帳を床に見つけた。床に就いた時は、そのメモ帳は書類カバンの中にあったので、私はそれを引っ張り出して、メモをとらなければならなかった。私はメモ帳をつかみ取って、メモを見た。
それらは、かなりの量の走り書きだった。それらは、会話と全く関連がなさそうだった。
彼は現実、もしくは夢だったのか? もしあなたが睡眠中にメモを書けば、このように見えるかもしれない。
それから、彼が去る時に、バスルームから持ってきたグラスに入れた白い液体を飲むように、私に頼んだことも思い出した。でも、私は拒否しなかったのか? 確かに拒否した。
その時、私はネペンテのミルクのことを考えた。それは、神話の中で、神々を訪れた人が、人間の生活に戻らないといけない時に、天国の喜びを思い出して苦しまないように与えられた薬だ。
私はそれを飲みたくなかったが、拒否できなかった。だから、これは夢であったに違いない。現実であったなら、私はそのようなものを決して飲まないだろう。
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