22-10
・調整が終わると、彼は中央を強く押して、カバーを固定しました。
・すると突然、ガラスとテーブルの間に吸引力が発生したような感覚と音が聞こえてきました。
・まるで私がこの恐ろしいマスクの中に閉じ込められたみたいです。
・私は無力感に襲われました。
・体が麻痺しているように感じました。
・空気が足りないような感じです。
・頭はまだ動かせるので、このクリスタルの中央上部には何か光るものが埋め込まれているのが見えます。
・深呼吸をしながら、何とか首を伸ばして、ガラスにぶつかりながらもできるだけ頭を上げて、外を見ました。
・湾曲した通路に立って私を見ているだけのウォッチャーたちの姿が見えました。
・この物体の中央上部や縁の周辺には、たくさんの小さなライトが点いたり消えたりしていました。
・この中は、息苦しいくらいに暖かくなってきました。
・私の息の温もりで、ガラスの内側が曇ってきました。
・もうどうしようもないと思って、頭を下に戻しました。
・突然、大きな手のようなものが私の上のガラスを握り、重いマスクをテーブルからグイっと引っ張って、私の頭と顔から引き離しているのが見えました。
・暑かったし、ライトが点滅していたし、マスク内の空気も十分でなかったので、私は吐き気と強いめまいを感じました。
・何が起きているのか見ようとしましたが、目が慣れるまでに時間がかかりました。
・見上げると、背の高い人が私の上に立っていました。
・ああ・・・と深呼吸をしました。
・私はショックを受けましたが、感謝しています。
・背の高い白髪の長老の1人が、私の頭からクリスタルのカバーをグイっと引っ張ってくれたのに違いありません。
・その長老がそのクリスタルの物体を、曲がった通路で待機している5人のウォッチャーのところに運ぶのが見えます。
・長老は、さきほど私と一緒にいたライトグレーのスーツを着たウォッチャーにその物体を手渡しました。
・今度はそのウォッチャーが大きなマスクを他の作業員の1人に渡しました。
・私はずいぶん気分が良くなってきましたが、それでも自分を覆う光に驚いていました。
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