第2章 顔
・「アンドレアソン事件2」の出版後、ベティとボブは現代のノマド(放浪者)となり、トレーラーで移動しては転居を繰り返した。
・彼らは時折メディアから嘲笑され、未知の機関から明らかな嫌がらせを受けた。
・さらに、失われた時間がある、人影が出現する、物が出現したり消失したりする、空に常識はずれの物体を目撃する、体外離脱を体験する、といった超常的な出来事にしばしば悩まされていた。
・ベティは催眠術を受けることを拒んでいたが、その後、まるで誰かがスイッチをパチッと入れたかのように、ボブとベティは急激にUFOの興味を取り戻した。
・ボブは催眠術の詳細な学習に取り掛かり、極めて上手に催眠術をかけることができるようになった。
・ベティは助けを求めて叫ぶ若い黒髪の女性の顔のフラッシュバックや夢を見るようになり、再び催眠術を受けることに同意した。
・テーブルの上で女性が束縛されていて、怖がっているようだった。
・彼女の足元で生き物たちが作業をしていて、ベティは彼女を安心させようとしていた。
・ベティは彼女のこめかみを撫でただけだが、彼女はすこしリラックスし始めた。
・彼らがとても小さな得体の知れない胎児を取り去るのを見て、ベティは心底ショックを受けた。
・彼らは頭頂部と両耳に長い針をまっすぐ入れて、鼻と口の周りに何かを付けた。
・そして、彼らはまぶたを切り取ったが、胎児は全く騒がなかった。
・ベティは彼らがそのようなことをしているとは知らなかった。
・彼らはガラスケースの前に立っていた。
・ガラスケースの中にはとても小さな別の胎児がいて、液体の中で寝ていた。
・その胎児のまぶたは切り取られ、とても奇妙に見えた。
・この部屋にはガラスケースがいくつもあり、様々な種類の植物や物やシンボルのような記号があった。
・彼らの1人が「時間が経つにつれて人類は無精子症になるから、私たちはしなければならない。人類は産むことができなくなるだろう」と言った。
・彼らはベティを植物や胎児のいる部屋から連れ出した。
・再びその部屋に戻ると、ガラスタンクの液体の中に男の子でも女の子でもない小さな胎児がぶら下がっているように見えた。
・真っ黒な眼で、頭頂部と両耳に針が突き刺さっていて、鼻と口の周りに何かがついていて、臍帯はなかった。
・彼らは胎児の頭部の上の方に、細いキラキラ光る毛髪のようなものをつけた。
・これを付けると組換えが上手くいく、と彼らは言った。
・その女性は動かされ、テーブルから離れ、別の部屋に連れて来られた。
・ベティはどうやってそこに着いたかわからないが、宇宙船の外にいることに気が付いた。
・ベティはその女性と一緒に森林地帯にいた。
・そこには2つの宇宙船があった。
・1つは彼女たちが出てきたもので、その向こうにもう1つあった。
・それは1973年のことだった。
・ベティとボブは2,3週間のうちにフロリダに向かって出発する予定だった。
・ボブは催眠術を上手にかけることができるようになっていたので、そのあとのセッションを引き継ぐことを勧められた。
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