7.祝福
・バイオビックスを見た後、長老の1人はベティについて来るように言った。
・大きな窓の外は、星の見える夜空のようだった。
・ベティたちがホールを歩いて上っていると、音楽のような奇妙で美しい音が聞こえた。
・ベティたちは音楽の聞こえる部屋に入った。
・その部屋には、壁の1つから突き出て斜めになった円柱があった。
・その円柱は透明な物質でできていて、中には大小の白い光の球が上下に素早く動いていた。
・別の背の高い長老が円柱に背を向けて立っていた。
・彼は半球を逆さにした容器のようなものの上で手を振っていた。
・その容器の中には様々な大きさの二又のフォークが直立していた。
・それぞれのフォークの上端には、クリスタルのピラミッド型の物体が留めてあった。
・その別の長老がフォークの上で手を振ると、小さな光の玉がピラミッド型の物体から上向きにビュッと出て、奇妙な音楽が鳴り続けた。
・それと同時に、床の開口部からテーブルが上昇してきた。
・テーブルの表面は浅い洗面器のようにくぼんでいて、何らかの液体が入っていた。
・フォークから発せられた光の玉が浮かび上がって、自ら液体の中に入った。
・フォークと円柱の中ほどには、三角形のガラスのような棚が置いてあった。
・棚には先のとがったクリスタルの球が空中に吊るされていた。
・棚の下には象形文字のようなものが並んでいた。
・長老はベティと一緒にしばらく見物して、それから洗面器のようなテーブルの前に行った。
・彼は液体から小さな光の玉を取り出し、自分の白いローブの上部のどこかに収納した。
・ある人がベティに会いたがっている、と長老が言った。
・ベティたちは部屋からホールに出た。
・黒いローブを着た腰の曲がった3人の長老が、2人のウォッチャーに案内されていた。
・案内される人たちの頭の前には小さな赤い光の玉が浮かんでいた。
・彼らは3段の着陸デッキのある場所に連れて行かれているようだった。
・長老とベティが別の部屋に入ると、別の背の高い長老がいた。
・彼らは男性でも女性でもないと言った。
・ベティが「私はここで何をしているのか?」と尋ねると、「あなたは自分の祝福を覚えていないのか?」と言われた。
・その部屋は大きくて、壁の1つに円形で円錐状にくぼんだ丸い領域があり、それは光のリングを発するトンネルのように見えた。
・「今からあなたは自分の祝福を思い出すだろう」と彼は言った。
・すると、突然トンネルからボールが転がって来て、それはすべての光のリングを集めていた。
・大きな光のボールは入り口のところで止まった。
・その大きなボールは中央部分の周りにきらめく光のリングを巻き取っていた。
・大きな光の玉に開口部が現れて、音声付きの3D映画のようなものが表示された。
・ベティはそのスクリーンのような開口部に上映される光景を説明した。
・そこにはステージがあり、演壇には男性がいて、その後ろには聖書のようなものを見下ろしている女性がいた。
・その男性は立ち上がっていて、聴衆にはあらゆる人たちがいた。
・自分の周囲に光を持っている人たちもいた。
・背の高い長老が2人いたが、集まった人々はその見えない存在に気付いていなかったし、光にも気づいていなかった。
・そこはマサチューセッツ州アッシュバーナムの古い石造りの教会の下の部屋だった。
・そこにはベティの父や母や若い頃のベティが座っていた。
・ベティは立ち上がり、宣誓をした。
・目には見えない長老が腰をかがめて、演壇の女性の耳元でささやいた。
・すると、突然その女性は立ち上がり、走ってステージの階段を降りた。
・彼女(牧師の妻)はまっすぐベティのところに行った。
・彼女はベティの頭上に両手を置き、異言を話し始めた。
・その次に、見えない長老の1人が牧師の肩に手を置いた。
・その瞬間、牧師は妻が口に出した奇妙な恍惚とした言葉を通訳し始めた。
・演壇の牧師は「あなたは持っているものすべてを与えた。そなたを女性を越えて祝福しよう。」と言った。
・その光景が消えていった。
・そのボールが閉じ始めた。
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