鍵のマスターは、魂は物質的な現実の一部である、と言う興味深い主張をした。そして、要するに意識はエネルギーという形態ではあるものの、一貫して保たれ続ける、と主張した。
幽霊の出現が磁場と関係している証拠が長年にわたって多く集められているので、私がそのことで主張する点はほとんどない。
マスターの話を聞いて、私の中のバリアが壊れたようだ。彼のアイデアを聞く以前に比べ、私は死者の存在に対して、より敏感になった。
私は頻繁に死者を見るようになり、それらとコミュニケーションしようとしていた。例えば、最近私の妻の父が、通常の思考や記憶よりも強く、私の意識に侵入してくる感じで頭に思い浮かんだ。彼の存在を感じることと、彼が是非とも彼女とコミュニケーションをとりたがっていることを、私は彼女に伝えた。彼が生きていた時、彼女との関係がギクシャクしていて、どうやらそれを改めたかったようだ。
彼と一緒に一人の女性もいたが、それはアンの母親や二番目の妻ではなかった。彼の人生に他の女性はいなかった、とアンは私に話した。
彼女の父は私に「それはマルセルだ、と彼女に伝えてほしい」と言った。それで私は彼女に伝えた。アンは「彼には確かに妹がいた。それはマルセルおばさんだ。私は一度だけ彼女に会ったことがある。それ以来、彼女のことは考えたこともなかった」と言った。
アンが私にマルセルのことを一度も話さなかったことを証明できるか、と言えばあやふやだ。だが、私には一度も話さなかった、と彼女が言っているのは正確だと思う。
もし、これが私の人生で死者とコミュニケーションした唯一の出来事なら、疑わしいだろう。しかし、これだけではない。
私たちにはオーストラリアの友人のグレニーズ・マッケイがいる。とても実力のある霊媒師だ。彼女は余計な物は全く必要とせず、リーディングを希望する人の持ち物を必要とするだけだ。彼女は依頼者に何も聞きたがらない。性別すら聞かない。
アンは試しに、私たちの美容師の髪の束を彼女に渡した。彼女はしばらくそれを手に持ち、「誰かがハウイー、ハウイー、と呼んでいるのが聞こえる」と言った。 アンがこまめに記録していたことがもう少しあった。しかし、美容師の名前はジェイなので、時間の無駄に思えた。
そうは言うものの、彼女はその結果をジェイに知らせた。その時、彼はこう言った。「何てことだ、それは亡くなった私の妹だ。彼女はいつも私をハウイーと呼んでいた。私の本当の名前はハワードだ。」
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