第20章 奇妙で風変わりなもの
(訳注:第20章は全訳して3分割しました)
20-1
・前にも触れましたが、ボブと私は家を売って、大型のトラベルトレーラーを買い、冬はフロリダ州に行き、夏はコネチカット州で楽しむために、ヒガナムの森の中のキャンプ場に引っ越しました。
・トレーラーはとても大きくて快適でした。
・玄関を入るとすぐに大きな冷蔵庫のあるキッチンがあり、その横にはコンロとカウンター、そして流し台がありました。
・向かい側には4人がゆったりと座れる大きな座席の付いたキッチンテーブルがあり、それはベッドにもなりました。
・もちろん、部屋の両側には戸棚を置いていました。
・キッチンの向こうにはリビングルームがあり、安楽椅子とテレビのエリア、そして奥の端には大きなふかふかのソファがあり、横には2番目のドアがありました。
・入口近くから上に上がると、右側に2層目への引き戸がありました。
・2層目には左側に引き戸付きの浴槽とシャワーがあり、右側にはトイレと洗面台がありました。
・3層目には鏡と下段に引き出しが付いた大きなクローゼットがあり、4層目にはクイーンサイズのベッドが置いてありました。
・これらのレイアウト情報は、すべてザ・ワンとの出会いの背景を提供するためのものです。
・でも先に、例の生き物たちが私の気を引いて彼らの時間領域に連れて行くために行った珍しいことを紹介したいと思います。(訳注:ウォッチャーズ2 第3章、第4章を参照)
・1989年の夏のある日の深夜、私たちはトレーラーの中でベッドに入りました。
・仕事で忙しい1日を終え、ボブはすぐに深い眠りにつきましたが、私は静かな夜の音に耳を傾けて、目を覚ましたまま横たわっていました。
・窓を開けていましたが、空気がこもっていて暖かすぎました。
・もっと涼しいだろうと思い、私は外に出たくなりました。
・私はそっと起き上がり、ドアを開けました。
・歩いて外に出ると、何もかもが不気味なほど静まり返っていました。
・当時、キャンプ場全体でトレーラーは2台しかなく、私たちの他には1組のカップルしか住んでいなかったので、さびれた感じでした。
・原っぱの方が霧でかすんでいるのが見え、森の方を向くと、そこに青っぽい光があるのに気がつきました。
・私は驚き、興味を持ち、一体何だろうと思いながら立っていました。
・木々の間に青い光の玉が輝いているように見え、それが私の方に向かってきているように見えました。
・一人で立っていた私は、その物体が何なのかわからないまま家に入ろうと思いましたが、トレーラーに戻るために振り向こうとすると動けなくなってしまいました。
・青い光の玉が近づいてきて、空中に停止しました、うわっ。
・この時、何が起こったのか分かりませんが、私は突然、バージニア州の自宅に戻り、タイプしながら昔の体験を頭の中で思い出していました。
・私は急に、何かが起こったためにタイプするのをやめました。
・それは不可思議なことですが、的を射ていました。
・私が今朝早く目を覚まし、一人で起きてオフィスに行き、パソコンのキーボードを叩いていたとき、ボブはまだ寝室でぐっすりと眠っていました。
・家の中はシーンとしていて、私の頭の中は、トレーラーの外に立っていた時に奇妙な青い光によって体が麻痺した、という最後の記憶で足止めされていました。
・まさにその瞬間、事務所の電気が消え、部屋が真っ暗になりました。
・全身に鳥肌が立ちました。
・私は息をひそめてじっと座っていて、「あー、あー、まただ。」と思いました。
・勇気を出して、暗い部屋の中をゆっくりと見渡しました。
・電気のスイッチが手で覆われているのを見て、何となく例の生き物の1人ではないかと思いました。
・驚いたことに、それはボブの手で、残りの部分は廊下に隠していました。
・彼は私が動揺しているのを見て、最後に自分のしわざだと分かるようにわざとそこに手を残しておいた、と言いました。
・私が「怖かったよ。まだ鳥肌が立っている。」と言ったときの私の表情を見て、彼は思わず笑ってしまいました。
・ある意味では笑えましたが、それは信じられないようなタイミングでした。
・というのも、私が青い光の出来事を思い出しそうになっていたことを、彼は知らなかったからです。
・私はただ、ボブのユーモアのセンスと、私の家族に起きていることを紹介したかっただけなのですが、これはある意味、私にとっては都合の良いことです。
・というのも、私は非常にまじめな人間で、たまには明るくする必要があるからです。
・経験しなければならなかった全てのことの後などは特にそうです。
・私はシャワーを浴びた後、着替えて朝食をとり、再び遭遇についてタイプし始めました。
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