22-14
・球体はようやく下降を止めて、水平になりました。
・私たちは再びゆっくりと進んでいました。
・水はまだ美しい緑色をしていました。
・彼の答えを忘れようとして、私は座席に座ったまま前屈みになり、下の美しい緑色の水に魚がいないかどうかを見てみました。
・進んでいくと、水面下に奇妙な、とても長い灰色がかったものがいくつも見えてきました。
・それらは私たちの下に寸分の狂いもなく列をなして並んでいて、巨大な膨らんだチューブが隣り合っているように見えました。
・それから、鳥のような真っ白いものが水中を移動しているのが見えました。
・「水の中を鳥が飛ぶはずがない。きっと鳥に似た珍しい魚類に違いない。」と私は自分に言い聞かせました。
・それらは翼のように見える長いヒレと、小さな頭と扇形の尾を持っていて、そのうちの3、4匹が、私たちが越えている巨大なチューブの上を自由に泳ぎ回っていました。
・本当に不思議なのは、それらは極端に白く、緑色の水の中でもその色が変わらないことです。
・しかも、先ほども言ったように、見れば見るほど、魚というよりも空飛ぶ鳥のように見えてきました。
・どんどん進んでいくと、それらは船と同じペースで進んでいるようです。
・この球体は全面がガラスで完全に開けていたので、上も下も、さらに周りのものも何でも見えます。
・不思議な気分です。
・ボブ: ちょっとリラックスしてください。そこは完全に安全ですよ。
・ベティ: 私たちはこの緑色の水の中をどんどん深く進んでいるみたいですが、周りにはまだたくさんの白いものが泳いでいるのが見えます。
・確かにそれらは鳥のように見えますが、そんなはずがないことは分かっています。
・それらは魚に違いありません。
・球体に乗ってひたすら進んでいる時、ふと再び下を見ると、さらにたくさんの巨大なチューブが見えました。
・先ほどのものよりも、さらに大きくて、数もたくさんありました。
・まるで緑色の水の一番底に横たわっているかのようです。
・これらが何列も何列も並んでいます。
・もしかしたら、それらは葉巻型の船、ないしは大きな送水管ではないか、と思いました。
・それらは球体の真下にあります。
・わあ、信じられないくらいたくさん、ズラリと並んでいます。
・ヒラヒラ動く鳥のような魚も、そのエリアのいたる所にいます。
・私たちは今、それらのものが停まっていた場所から離れています。
・チューブはきっと何か理由があってそこに停まっているのに違いない、と思いました。
・深く息を吸ってため息をつくと、長老が「動かないで、じっとしてください。」と言いました。
・さあ、どうしたものか?と私は思いました。
・じっとしようとしましたが、少し動かないとこの辺りに何があるのか見えません。
・ここは水がとても深いように見えます。
・私は深く座って、本当にこの先に何があるのかを知るために、静かに観察しました。
・そろそろ目的地に近づいているのではないかと思うと、気が重くなってきました。
・ザ・ワンが私に何を話したいのかしら、と疑問に思い始めました。
・ボブ: あなたはとても安全です。落ち着いて。リラックスして。
・これはあなたの過去の出来事です。あなたはとてもとても安全です。
・リラックスして、自分の旅を続けてほしいんです。
・いいですよ、続けてください。
・ベティ: 私たちは濃緑色の水の中をただ進んでいるだけですが、前方を見上げることは出来ます。
・水の中には明るい光が降り注いでいるように見えます。
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