7. あとがき(オリジナル版) 彼は誰?

次の朝、目を覚まして、混雑したホテルのロビーに出て行ったところ、一人一人の顔を見てショックを受けた。朝食のテーブルやホテルのデスクで、彼らはみんな「私は孤独で、死にそうだ」、と泣き叫んでいた。ここは堕落した世界だ、と彼が言った時の意味(本当に意味)を、私の全身の細胞を通して理解した。私はまた、決して忘れることのないくらい確実に、彼が堕落していないことを知った。私たちの謎の孤立感を少しも経験したことのない人物と一緒に過ごしたが、彼は、私たちよりも人類の孤独を理解していた。

ホテルのロビーを歩いている時、私の中で情熱が燃えていた。(私たちは堕落しているという)絶望的で変更できない現実みたいなそのものが、違った錯覚にすぎない、ということが分かった。私たちと彼の語ったアセンションの間には、厳密には何もないのだ。私たちは、今すぐにでもアセンションができる、ただちに、私たち全員が。

最後の2つの書店に立ち寄った後、空港に向かった。私は、周りの世界がまるで現実ではないかのような、非常に奇妙な感じがした。人が話し、私が話し、私が本にサインをした。しかし、それらはすべてどこか遠くで起こっていた。それぞれの起こっている瞬間が、まるで記憶のように思えた。

私は、その夜の出来事を完璧に覚えていた。心には何の疑いもなく、すべてが現実であった。非常に奇妙な経験であったことは分かっていたのだが、以前の接近遭遇と同じくらいのかなりの深層で反応していたのではないか、と疑っていた。こういうわけで、私は妻に電話をして、遭遇が本当であったことを決して忘れさせないように頼んだ。もし、あなたに奇妙と言えるようなことが起こると、それは間もなく不思議なことに、幻のように思えてくる。例えそれが現実だったとしても、いつかそのうち、脳はそれを夢の領域に保管する。

UFO接近遭遇-未訳本の紹介

UFO関連で日本語訳のない洋書を紹介しています。 あらすじを参考に原書の確認をおすすめします。 私は本の内容を見抜く目を持っていません。 ご自身でご判断いただければ幸いです。 https://www.instagram.com/daisuke_ufo/ https://twitter.com/UFO_Tom

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